着せかえ日記

ウレタン製作過程のご紹介

みなさんこんにちは。イスの着せかえ屋さんSOHOのウレタン担当です。

気が滅入るほど暑い日が続いておりますね。年々夏の暑さが厳しくなっているような気がしています。

これは海に行ったときにお会いしたカニです。かわいいですね。

皆様も水分を摂り、熱中症予防をしっかり行ってお体にお気をつけて夏をお過ごしください。

 

連日シリーズとしてお送りした張替えチャレンジの椅子を母親の誕生日プレゼントとして実家に贈り、設置した写真が送られてきました。

キャスターも壊れており自分たちで取り外せていたようだったので、カリモクさんから対応しているキャスターを購入しました。

古い椅子だったので対応したキャスターがあるか不安でしたが、ちゃんと交換出来て使用できているとの事だったので良かったです。

 

家族みんながとても喜んでくれており、少しでも親孝行出来たのかと思います。

今まで一緒に過ごした椅子をこれからも長く使えるように着せ替えてあげられ、私自身この仕事の醍醐味というものを作り手以外の視点から感じられた良い機会になりました。

 

 

さて、今回は応接椅子のウレタン作成過程をご紹介します。

今回はまずモタレのウレタンを作成していきます。

 

椅子のウレタンは大きく土台になるウレタン、その上にしっかりと形になるウレタンにパーツが分かれていることが多いです。【ウレタンに関する過去の記事はこちら→ https://onl.sc/xqZB6Jd 】

こちらもまずモタレウレタンのベースを作り

 

形を作るウレタンで上から覆っていきます。

 

同様にベース、上部の順に肘のウレタンを作成していきます。

 

シートも同様に作製し…

 

ウレタンを交換する前の椅子と比べるとこんな感じになりました。

ほぼ全てのウレタンを交換し、座り心地もしっかりとしました。

 

 

お客様のご使用年数や使用頻度、生地の素材や環境などでウレタンの劣化は様々です。

持ち込まれたまま使用し続けられるほどしっかりしていたり、酸化などが進み粉状になったりして使用が困難になっているものまであったりします。

その椅子その椅子によって作業内容が異なります。

ウレタンなどの内部は生地を剝がさないと状況を把握できないので、椅子の内部をしっかりと観察してから劣化状況を確認し予定していた作業から変更する必要があることもあります。

お客様の思入れのある椅子はどれも最良の状態にしてお渡ししたいと思っておりますので見えない部分までしっかりと考え、作業させていただいております。

我々もよりよいものを提供できるよう日々精進してまいります。

 

 

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