イスの着せかえ屋さんとは?
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イスを着せかえるという考え方は、ただ古いイスやソファを元通りに修理するだけではなく、愛用のイスやソファの「衣替え」を楽しみませんかという提案です。
数千種類以上ある生地の中から、お好みの色や柄、素材をも自由にコーディネートし、世界にひとつだけのオリジナル家具として、おしゃれにリニューアルする。
そんなお部屋のイメージチェンジのお手伝いができればと考えております。 -
確かな技術を、直接お客様へ
イスの着せかえ屋さんSOHOは、大手家具会社の協力工場として、1987年設立、高級家具の製造に長年寄与してきました。
その中で厳しい規格や品質、納期を守りながら、技術とノウハウをコツコツと培い、積み上げてきました。
しかし下請けの仕事は、徹底した効率と品質の追求ばかりで、お客様の顔が見えず、物作りの喜びとは少し遠いものでした。
そんな時、とある家具屋さんから「スネーク型のソファにすっぽりと被せられるような一体型のカバーを作ってもらえないか」という依頼がありました。初めての仕事で出来るのか不安でしたが、今までの経験を活かして作ってみたいと思い、その仕事を請けることにしました。いざ作業に取り掛かるとやはり思うようにはいかず、何度も何度もやり直し、試行錯誤の末、大蛇のようなカバーを完成させました。納品後はお客様の反応が気になり不安な気持ちでいましたが、その家具屋さんから「カバーを納めたお客様が仕上がりに大変喜んでおり、感謝状まで頂きました。」というお言葉をいただきました。
この時の喜びは今でも忘れられません。私にとって直接お客様に仕事を評価して頂いた大切な出来事でした。
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代表取締役 杉浦 龍彦
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大切な想いをカタチに残す、お手伝い
この出来事をきっかけに、現在の着せかえの仕事を始め、直接お客様の顔を見て出来るこの仕事に喜びを感じています。
認知症で家に塞ぎ込みがちなお祖母様の為にイスを華やかに着せかえたい。
娘さんが初任給で買ってくれたイスを大切に使いたい。
など様々な想いのつまったイスを、1脚1脚丁寧に修理し、お客様に喜んでいただけ、心が通う瞬間が何度もあり、“ものづくりの喜び・やり甲斐”を従業員と一緒に感じることのできる本当に素晴らしい仕事だと思っています。 お客様には感謝の気持ちしかありません。

未来へつなぐECOへの取組み
家具は硬い木を使います。家具材料となるような大きな木は成長するまでに長い年数が必要です。戦後、建材や家具を作る為、多くの樹木を乱伐して来た結果、現在地球上には本当に家具に適した樹木は、ほとんど残っていないのが実情です。
また、その一方で家具ゴミの問題もあります。現在では処分の為の費用も発生し、その家具ゴミの焼却で排出するCO2も地球環境(ECO)にとって、無視できない問題です。
古い家具を再生する着せ替えの仕事は、この二つの問題を解決する事だと思います。
古い家具には家具に適した素晴らしい木が使われています。その木は100年も200年も使って行けるものだと思います。良い物を永く、そして大切に使って行くことが、地球環境(ECO)にも優しく、そしてその思いが次の世代へと繋って行くと思います。
