技術にこだわる
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長年培ってきた確かな技術をもって、お客様の大切なイスを美しく生まれ変わらせます。細やかな作業は、職人の技術によって仕上がりが大きく左右されます。ひとつひとつの作業に心を込めて、お客様に喜んでいただける仕上がりになるよう最終チェックまで念入りに行います。
基本作業
受入チェック
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作業に入る前に、お客様からお預かりした椅子を職人全員でまず確認します。実際に座ってみて、現状の座り心地や問題点を見つけ、お客様からのご要望に応えながらどのように再現していくのか全員で話し合いを行い修理方針を決めていきます。創造力を働かせるのが重要なポイントです。
分解・はがし
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ネジや座板、肘部分など分解できる箇所をすべてバラバラにしていきます。タッカー針を1本1本手作業で取り除き、フレームから生地を剥がしていきます。その際、フレームを傷つけないよう細心の注意が必要になります。大きなソファは2000本近くタッカー針が打たれている為、大変手間と根気のかかる作業です。
エラストベルト・バネ・ネット・座板等の交換
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座り心地を決めるベース部分の修理です。エラストベルトやバネ等は長年の使用で劣化してしまうため、必要に応じて補修・交換を行っていきます。バネをエラストベルトに変える等お客様の座り心地のご要望に応じて仕様の変更もできるかぎり承っております。
ウレタン交換
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中身のウレタン材も座り心地を決める大切な要素です。用途に応じて様々な種類のウレタンを積層し、より良い座り心地になるようウレタンの修理を行っていきます。クッションのみの作り替えも承っておりますので、座り心地に問題がある場合は是非ご相談下さい。
接着
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長年の使用で木材に隙間が発生し、接着剤の効果がなくなることでぐらつきが生じます。外すことができる接合部をすべてバラバラにし、古い接着剤を綺麗に削り落としてからエポキシという2液性の強固な接着剤で再度組付けを行います。しっかりと締めながら、時間をかけて密着させていきます。
塗装
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剥がれてしまった塗膜の補修を行っていきます。簡易的なタッチアップから全体塗装までご予算やご要望に応じての補修が可能です。椅子だけでなく、テーブル塗装も承っておりますので、椅子と一緒に是非ご相談ください。
型取り
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お預かりした椅子をどのように作り直すかを考え、伸び切った革や破れた生地を参考に立体完成図をイメージしつつ、平面の型に落とし込んでいきます。剥がした生地がどの程度伸びきっていて、次はどのような生地で張替えるのか、生地の特性を考慮しながらミリ単位で作業をすすめていきます。
裁断
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出来た型を用い、生地を裁断していきます。伸びや毛方向等、生地の特性をしっかりと把握し作業をすすめていきます。柄物の生地の場合はつなぎ目の柄が綺麗に合うように考慮しながら裁断をする必要がある為、通常よりも手間がかかるのと使用する生地の用尺も増えます。全体の出来栄えを決める大切な仕事です。
縫製
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裁断された生地を縫製するための下準備をロックミシン、差動ミシン、ダブルステッチミシン、革すき機等で行います。その後、中厚物の工業用ミシンを用い、エステル20番の丈夫な糸で縫製していきます。家具の場合は角の膨らみが多く、ギャザーの縫い合わせ、ロックやステッチ等、大変技術と経験を要する仕事です。
張り
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縫製品をかぶせて、張地を引き込みながらタッカー針で打ち込んでいきます。引き込む加減を均一に行わないと仕上がりが美しくならないため、職人の感性や技術が発揮される仕事です。
検品
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完成した商品に問題がないか、お客様のご要望通りの仕上がりになっているか、各工程のポイントを念頭に置いて最終チェックを行います。SOHOの品質基準を左右するとても大切なパートです。