本革での着せかえです!

着せかえ事例

みなさん、こんにちは!

イスの着せかえ屋さんSOHOのヤマシロです。

 

今回は納品事例と製作過程のご紹介です。

安城市のI様です。マルニの3人掛けソファになります。

これは、総本革張りのソファで、表面のクッションがオープンファスナーで本体と合体している作りです。

使用は10年ちょっととのことです。

 

今回は本革で、表面のクッションだけの着せかえです。

こちらがお引き取り前の写真

綺麗に見えますが、使用していくことで革が伸びていたり、表面が擦れてきたりしています。

本体はそのままの黒色の革で、クッション部分を新しくダークブラウンの本革で作製します!

ちなみにこちらのソファは大型+2Fから降ろしての引取の為、アームを分解してお引き取りをしました。

 

こうする事で重量が軽くなり、無理に降ろして壁や床を傷つける危険性が減ります!

 

↑引取後、構造、内部の状態を改めて確認しているところです。

 

クッションを作製するためには、カバーの部分の縫製してある糸を一本一本切っていき、丁寧に分解してパーツ毎に分けていく必要があります。

伸び方の偏りがあったりしますので、ここから当て布をしてアイロン掛けをしていきます。

こちらが本革です。牛の革は半栽品で入荷してきます。手前のブヨブヨしてそうな部分が、おなかの部分になります。

ここは皺が多く、伸びすぎますし、奇麗ではないので使いません。

他にも柵に体をぶつけて傷の治ったあとや、暖を取るために発酵した排泄物の上に乗った際に皮膚が爛れたあとなどがあり、

使える部分でパーツがより効率的にとれないか、考えながら裁断をしていきます。

これは天然故、当然入荷してくる度に、傷の位置が違うので非常に悩むところです。

 

無事パーツがとれたら、縫い合わせ部分の革漉きをして、縫製をしていきます。

パーツを合わせて縫い上げた状態です。これはアーム部分ですね。

同じように、シート/背モタレも作製していきます。

 

革の縫い合わせ部分が重なるところ

この部分は非常に縫い辛いので、時間をかけて丁寧に行います。

中に入れるクッションもしっかりと補修をして、クッション詰めをした上で、ご自宅へ納めた御写真がこちらです。

 

2トーンですが、そのまま使用した本体の黒色の本革がダークブラウンの本革の色を引き締めて、非常にバランスよく見えます。

個人的にもこの配色は参考になりました!また他のお客様へ御提案をする際に、御紹介させて頂こうと思います。

 

I様、この度はイスの着せかえ屋さんSOHOを御用命頂きまして、有難う御座いました。

またいつでも御連絡下さい!

 

 

修理や着せかえの御相談があるお客様は、お電話、ホームページのお問合わせからでも勿論ですが、SOHOのショールームもオープンしていますので、

御写真とサイズ、御希望があれば、ショールーム内で実際の生地見本を交えてお話が出来ます。

お気軽に、御来社くださいね^^

 

 

 

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