アンティーク調イスのウレタン作製紹介

着せかえ事例

みなさんこんにちは。

ウレタンクッション作製担当の金です。

 

今回は、クッションの中身の作りかえの工程をご紹介します。

 

表皮を剥がした状態です。

長年のご使用で、このように劣化しています。

劣化したウレタンクッションを取り除いてみると、組バネ構造と呼ばれる構造のイスでした。

 

 

今回は、基本の組バネ構造を生かしたまま、ウレタンクッションの作製をしていきます。

 

まず、この状態でウレタンクッションを作製して張り作業までいくと、使用していく中でバネの音がでる可能性があります。

そこで、バネの輪の中に綿を詰めていきます。

 

これにより、音が鳴ったとしてもある程度詰めた綿が軽減してくれます。

 

次に、クッション性の調整と、バネの安定を図る為に麻テープを張ります。

 

さらに、より体重を面で受けて座り心地、また耐久性が出るようにネットも張っていきます。

 

上に乗るウレタンクッションの作製です。

通常よりも固いウレタンを、縁に使用します。

これにより、通常使用の中での型崩れを軽減出来るようにします。

ウレタンクッションは、一番底にくる部分に比重の高いチップウレタン(硬め)を使い、その上に高比重のスラブウレタン(柔らかめ)を重ねます。

このように積層構造にすることで、掛け始めはある程度柔らかく、なおかつ底の硬めのウレタンでしっかりと体重を支えてくれるようになり、

柔らかいだけのウレタンクッションよりも掛け心地と耐久性が増します。

 

さらに全体をスラブウレタンで覆います。

 

これで、ウレタンクッションの作製工程は完了です。

 

30~40年使用のアンティーク調のイスも、中身からしっかり修理を行っていけば、その先も長く使用して頂けます。

修理をする際も、長く使用して頂きたいという思いで日々取り組んでいます。

 

特別な掛け心地 (硬め/柔らかめ)をご希望の方は、また御相談下さい。

 

弊社には工場横にショールームも御座いますので、お気軽に御来社ください。

お待ちしています。

 

 

 

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