皆さん、こんにちは。
ウレタン・下張工程担当の小田です。
4月に入って暖かな日が続きますね。
毎日、自転車通勤をするものとしては最高の時期です。
梅雨までのこの季節を満喫しながら過ごしたいですね。
今回はウレタン張りの紹介をしたいと思います。
椅子の座り心地に最も影響する椅子の中のスポンジクッションの話です。
一番わかりやすい、縫製のない食堂椅子でご説明します。
まずはお客様からお預かりした椅子を一旦分解して内部の状態を確認します。
多くの場合はウレタン交換になるのでここでどのような構成にするかを検討します。
元々ついていたウレタンを参考に、「コレだとお尻が痛くなりそうだから土台にこのウレタンを使った方がいいかな?」とか、
「椅子のデザインを損ねないように真ん中にボリュームをつけよう!」などと考えます。
ここが一番重要かつ繊細で難しいです。
ウレタンの構成が決まったら成形です。
椅子の座面が取り外せるものなら型取りしやすくてラクチンです。
大変なのは長年の使用で劣化してしまい、元のウレタンがボロボロで崩れてしまっていて原型が無い場合です。新しかった時の写真や縫製品の形から原型を想像して型を取ります。
型取りをしたウレタンを加工するときに登場するのが電動裁断機です。
コレを使えばぶ厚いウレタンも綺麗に裁断できます。
ボタン一つで刃の研磨まででき、いつも切れ味抜群のスグレものです。
必ず安全のために防刃手袋をつけての作業になります。
次に加工されたウレタンの接着です。
接着剤をエアースプレーで吹き付けて貼り付けします。
この時、座面から数ミリわざとはみ出すのがポイントで、そうすることで膝の裏が座板の硬さを感じにくくなります。
最後に仕上げのウレタンを貼り、引っ張りながら接着をすることで綺麗な椅子の丸みを作ります。
そして余分な部分をカットして、下張り工程の終了となります。
食堂椅子ならば貼り付けるウレタンは3枚程度ですが一人がけのソファーでは20枚以上になることもあり、設計図を書いてから加工したりもします。
出来上がって新品と同じ状態まで復活したかな?もしかしたら新品の時よりもいいかもしれない!!?と思えた時の満足感は格別です。
また「お客様が大変気に入っていたよ」なんて伝え聞いたらガッツポーズです。
まだまだ在宅勤務がいつまで続くか不透明な中、椅子やカーテンを変えてリフレッシュしませんか?
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