食堂椅子張替え工程の一部のご紹介!

着せかえ事例

皆さん、こんにちは。
ウレタン・下張工程担当の小田です。

今回は4月の記事からの引き続きで、食堂イスの張り替えをご紹介します。

 

ちなみに前回の記事はこちら↓↓↓↓
https://kisekaeya.com/blog/2020/04/07/%e3%82%a6%e3%83%ac%e3%82%bf%e3%83%b3%e3%82%af%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%81%ae%e5%8a%a0%e5%b7%a5%e3%81%ae%e8%a9%b1/

 

 

製作したウレタンと生地の用意ができたら次は「張り」工程です。

 

 

まずは生地をどの向きでどの位置に張るかを確認します。
ストライプの生地も縦に張るのか、横に張るのかで大きく印象が異なりますし、無地の布でも布目がまっすぐになるように合わせます。
生地によっては絵柄の場所が指定される時もありますし、裏表をあえて逆に張ってほしいとのご要望にも対応しています。

張りの場所が決まったら仮で張ってみます。
このとき、生地の伸び方によって引っ張る力を調節し、綺麗な形になるように調節します。
ただ、急なカーブとなる座面の角などはどんなに引っ張ってもシワが発生してしまうことがあります。

 

 

そんなときの強い味方がこちら。

 

蒸気ボイラーという機械です。
これは蒸気の熱で合成レザーを柔らかくする装置です。


柔らかくすることで合成レザーがゴムのように伸びて、イスの角にもぴったりフィットさせることができます。

どれぐらい柔らかくなるかはこちらの画像をご覧ください。

 

最初の画像は蒸気を当てる前、2枚目の画像は右側の合成レザーに蒸気を当てたものです。
これだけ伸びてくれれば綺麗に仕上がります。

ただし、布や本革は蒸気でも伸びないので、その場合は折り目を重ねてタックにしたり、切れ込みをいれたりしながらタッカー針で留めていきます。

そうして生地を張り終えたら、座板などを隠すために裏張りをつけます。

 

最後に張り終えた座面をフレームに組み付けて完成となります。

これからもお客様に喜ばれるイスを提供できるように日々、精進しています。

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