タッカーという道具

着せかえ事例

皆さん、こんにちは。
張り工程の担当の小田です。

 

 

最近はホームセンターや100円ショップでもDIYコーナーが人気で充実していますよね。
その中の道具の一つに椅子の張り替えでよく使う「タッカー」という工具があります。
今回はその「タッカー」を紹介したいと思います

 

 

 

タッカーとは簡単に言えば大きなホチキスのような道具です。

 

 

 

革や布生地をイスに張るときに、程よく引っ張ったところで「パチンッ」と留めます。
これでイス張りをやっていきます。

100円ショップでは手動のタッカーしか売っていませんが創縫で使っているのはほとんどが「エアタッカー」です。

 

 

 

空気圧で針を打ち込むのでとても楽にしかも連射が効きます。多いときには1万本以上打つので手動ではとても作業できません。

またホチキスとは違い、針の先端は「コの字型」のままで突き刺さり、曲がったりはしません。
危ないので針先が出ないように素材に合わせて3mmから14mmまでの7種類を使い分けます。

また使う場所や留めるものによって、先の長いタッカーや、幅の狭い針、釘のような針などを使い分けます。

 

針は見えないところに打ちますが、イスによってはギリギリ見えたりする場合があります。
そんな時には色付きの針を使います。

 

 

例えばこのイスのモタレにはベージュの針が使ってあります。

 

 

 

 

この針の上に「モンベリ(紋縁)」とよばれる編み込んだ布帯を張って隠すのですが、編目の隙間から針が見えても目立たないようになっています。

 

このようにイスに合わせて様々な道具を駆使して、より良い製品を作り上げていけるように精進いたしますので、是非張り替えをお申し付けください。

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