イスと洋服の話

着せかえ事例

皆さん、こんにちは。

ウレタン・下張工程担当の小田と申します。

 

1月だというのにまだ一度も雪が降らず、暖かいですね。
暖冬の年は例年よりも早く花粉が飛び始めるそうですよ。
コロナウィルスのせいでマスクが品切れ気味ですので、対策はお早めに。

今回は洋服の業界に共感したというお話です。

以前、とある洋服屋さんのブログをみていると、

「売っている僕らが言うのもなんだけど、服の質はどんどん落ちてきている。いいものをお持ちだと思うから、昔の服は捨てない方が良い。」
とおっしゃっていました。

それに対して読者の方から
「わかる~。わたしも母親からもらったスカートがめちゃめちゃいい生地だから暖かい」
「最近の服は袖や首回りがすぐ伸びるので毎年買い換えている。もったいない」
「10年前の服と去年一昨年の服の手触りが同じぐらいってどう言うことさ?」
など。

確かに昔の中学校のジャージなんかは質や肌触りがよくて、うちの40歳代の従兄弟は未だに部屋着で使ってます。
ジッパーなんかも安いやつはすぐ引っかかりますしね。

実はイスも同じだと思います。
毎日、イスを見ていると、昔のものって縫製が綺麗だしフレームの質や構造も「手間かけて造ってるな~」と唸らされます。
たとえばこちらのイスをご覧ください。

 

 

このイスは40年以上前のものになりますが、フレームは無垢で節の少ない木材が使用されています。
一般的に無垢材は反りがあるのですが、いい材料は反りが少なくて頑丈です。刺さった釘もなかなか抜けずに大変です。
最近のイスだと間伐材や集成材などが多いですね。

それぞれの素材に一長一短はありますが、無垢材は貴重です。
寿司屋さんのカウンターが目が飛び出るほど高価だったり、古民家の柱なんかももう手に入らないからもったいなくて再利用するっていうのはそう言うことだと思います。

今売っているイスはこんなに贅沢な材料は使っていませんよ。(中にはあるそうですが)
せっかくのいいイスなので、古いからといって処分するのではなく、ぜひ張り替えを!
って冒頭の洋服屋さんと同じような意見になっちゃいますね。

是非ご検討を。

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