クッションの製作

着せかえ事例

皆さん、こんにちは。
ウレタン・下張工程担当の小田です。

 

 

今回はクッション製作の話です。

 

「イスのボリュームがなくなってしまった」とか「座り心地が悪くなった」などのご相談がある時はクッションの中身(ウレタン)を交換します。
今回はその作業内容をご覧ください。

まずは長年使い続けて黄ばんでしまったウレタンを参考に、どのような大きさや組み合わせでクッションが作られているかどうかを検証します。

まずはウレタンカッターでぶつ切りにして内部の厚みや種類を細かく採寸します。

新品の時はおそらくこれぐらいの厚みだったのかな?とか、既に潰れてしまっているが、本来は直線なはず!などと想像して再現します。

 

検証が済むと次は切り出しです。

この時、単品で切り出した方が正確なのか、重ねて切った方が効率的なのか、接着後にまとめて切った方が綺麗なのかなどを考慮して作業します。

 

切り出しが終わると接着です。
張り合わせる両方の面に接着剤を吹き付けて、半乾きにしてから張り合わせます。
わざとズラしてながら接着をして反ったウレタンを作ったり、接着剤をつけてからウレタンを潰して、角を無くすなど色々な手法を駆使して作業します。

 

今回は四角いウレタンを張り合わせたのでカクカクのクッションが出来ました。

ですので接着後に角を落とす「面取り」(テーパー加工)を施して角に丸みを持たせ、最後に柔らかいウレタンで包んで表面の段差をなくして仕上げしてあります。

 

この後、張り工程で縫製品を被せて、ボタンをつけてクッションの完成となります。

しかし、本当の意味での「完成」は、ウレタンと縫製品がピッタリとマッチして尚且つ、フレームに組み付けた状態で見栄えと座り心地が良くなければならないので、チームワークがとても重要です。

 

また、長年の使用でウレタンがボロボロになりすぎると、新品の状態を想像することが難しい場合もございます。
張り替えを検討している方は、ぜひ早めに一度、弊社営業までご相談ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました