接着修理

着せかえ事例

皆さん、こんにちは。
張り工程の担当の小田です。

長年、イスを使い続けていると「ガタつきが出てきた」とか「ギシギシ音がするようになった」とお悩みになっていませんか?
そんな時はイスの寿命だとは思わずに接着修理を相談してみてください。

というわけで今回はイスの接着修理です。

イスのフレームで重要な部分、重さや力が加わる部分には木材を凸凹に加工した「ホゾ組」、穴を開けて丸棒を差し込む「ダボ」などの加工を施し、接着剤やビス留めなども併用して支えます。

ガタつきが出てきたイスの多くは接着剤の効果が薄れて「後ろ脚と座面の接合部」「前脚と前桟の接合部」に隙間ができることが原因です。

今回は「後ろ脚と座面の接合部」の接着修理を説明します。

この写真の赤い部分に隙間があるのがわかりますか?
経年劣化で接着剤が効かなくなって、ホゾ組が外れかけています。

修理箇所を特定したらビスを外して分解します。
まだ接着剤が効いている場所にはゴムハンマーで叩いてバラします。
ホゾに残った昔の接着剤は、組み直す時の邪魔になってしまうので丁寧に削ります。

 

 

 

 

組み直す際に使用するのは2液性のエポキシ接着剤です。
接着剤と硬化剤を均等になるまで混ぜ合わせます。
それをホゾの凸と凹の両方につけます。

 

接着剤をつけたら組み立てです。
ハタガネやクランプを使ってしっかりとホゾを組みます。
接着剤がはみ出て、隙間がなくなればOKです。
はみ出た接着剤は硬化前に拭き取っておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

全体を組んだら締め付けです。
ビニール紐を割り箸で捻って短くしていき、パンパンに張るまで締め付けます。
その際にガタつきが無くなっているかも忘れずに確認しておきます。

 

一晩置いて接着剤が完全に硬化すれば完了です。
再度、ガタつきの確認と接着剤のはみ出しがないかを作業完了となります。

イスのガタつきが気になっている方は是非、弊社営業までお問い合わせください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました