みなさんこんにちは。イスの着せかえ屋さんSOHOのウレタン担当です。
まだ5月だというのに厳しい暑さが続き、気分はもう夏になりつつあります。
皆様も昼夜の寒暖差や猛暑に体調をくずされませんようお過ごしください。
本日は少し個人的に思い入れのあるお椅子の話をさせて頂きます。
SOHOにお持ちになっていただく椅子はお客様の生活に何年も寄り添ってきてくれた椅子たちです。いつも一つ一つ思いを大切にし、心を込めてお仕事をさせて頂いております。
日々沢山の椅子に触れさせて頂いていると、時折強く印象に残るような椅子と出会うことがあります。
今回ご紹介させて頂くのはこちらの椅子。
先日クッションの張り替えをさせて頂いたこちらの椅子、Hans・J・WegnerデザインのGetama社のGE290だと思われます。
(作業の工程上、肘に養生をさせて頂いており、見辛いとは思いますがご了承ください。)
全体的なシルエットに無駄がないデザインになっており、シンプルな構造のフレームになっているのかと思います。
座面やモタレは奥に向かって傾斜しており、ゆったりと腰掛けることが出来ます。
木のそのものの良さを感じられる優しい印象があります。
クッションのウレタンを新しくしたものがこちら。
ウレタンの構成はお客様とお話をし、ご指定頂いた座り心地にさせて頂きました。
フレームに対して、既存のウレタンのサイズに変更を加え調整を行い、クッションを置いた際に隙間がなくすっぽりと収まるよう作製致しました。
そして張替後がこちら。
生地も新しくなり、深いグリーンに変わり落ち着いた雰囲気に変わりました。とても素敵です。
私事にはなりますが、インテリアの世界に興味を持ち、椅子の着せ替えという仕事に就いたきっかけはHansの椅子との出会いでした。
彼のシンプルでありながら洗練されているデザイン、使い手のことを考えて設計されている椅子に感銘を受けたことを覚えています。
プライベートで目にしたことはあっても、Hansが手掛けた椅子に仕事として触れられる事が初めてだったので気が引き締まる思いでした。
こうして憧れのデザイナーの椅子を生まれ変わらせるお手伝いが出来たことを嬉しく思います。
今回は私の思い入れからひとつの椅子をご紹介させて頂きました。
私たちにとってはお客様がお持ちになられる椅子はどれもかけがえのないものです。
今日まで共にした時間や思い出を、また新しい姿で過ごせるお手伝いをさせて頂きます。
椅子の着せ替えのお問合せ いつでもお待ちしております。
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