みなさん、こんにちは。
イスの着せかえ屋さんSOHOのヤマシロです。
先週の土曜日から、毎晩決まって39.7~8℃の熱が出ており体がボロボロです。
病院も2件行きましたが、原因が分からず…なんなんでしょうか@@;
皆さんも体調管理気を付けてくださいね(^O^)/
今回は、西尾市のK様です。
こちらのイス、ご家族みなさんの寛ぎの場所になっているようで、
なかなかのダメージを負った状態で、SOHOへお問い合わせを頂きました。
聞いてみると、以前、別の張替業者さんのところで張替をした椅子のようです。
向かって左の肘はパーツに針が付いており、木に打ち付けるようにして固定をするのですが、木が穴だらけになっており、別の方法で留めることになります。
こんな感じで表皮がペりぺり捲れて行っています。
これは加水分解という化学反応によっておこる症状です。
以前にもご説明したことがあるのですが、こちらのような人工皮革(ポリウレタンレザー・以下PUレザー)
は水分が弱点です。空気中の水分も影響があり、日常生活での汗やこぼした飲み物、整髪料等が付着した
状態でそのままにしておくと、より、分解が進んでしまいます。
分子と分子が鎖でつながっているとすると、水分がその鎖を断ち切ってしまうのです。
結果、縦横とのつながりが無くなった部分は分離をしてしまい、剥がれていく…という仕組みです。
お昼寝をした後は寝汗を拭くなど、水分が残ったまま納状態になるべくしないようにする。ほんのひと手間が大事で
繰り返し行われていくことを考えると、生地の持ち自体がかなり変わってきます。
どの生地に置いても、長所・短所がありますので、いかに日々のお手入れを怠らないか、というのが大変大事です。
さて、お話がズレテしまいました。
今回のK様は同じPUレザーで、SINCOLのエーデルスムース L-1607と合わせレザーのesレザーL-0111をお選びになりました。
同じ系統色ですが、トーンを変えた感じです。
前回の張替から時間が経っておりましたので、中身の修理も行います。
裏はこんな感じです。
こちらのウェービングベルト(エラスベルト)、シートのウレタンもへたりが見えたので交換修理を行います。
こちらのベルトを…
このような感じで、耐久性も考慮して、少し本数を増やしました。
また、中身のウレタンも座り心地を考え、尚且つ長い期間へたりにくいように作製を致しました。
型崩れをしているという事、一度張り替えている為少なからず形が変わっており、購入当初はどのような形だったのか、
この辺が型取り・縫製・張り・ウレタン加工の職人を非常に悩ませました。
何度も職人間で確認・検討を行い、何とか形にしました!!
こちらです!!
・・・なんか分かりにくいですね、私の腕が被っちゃってますし。
という事で、お客様のご自宅で撮影させて頂いたお写真をお見せします。
こちらです!!!!
向かって左肘のパーツですが、木枠にドリルで穴をあけ、パーツに紐を付けて中から引っ張る形で固定を致しました。
色々と検討をしましたが、今回のK様の木枠の状態と耐久性、仕様を考えて修理を行いました。
K様のお家は、小物や工具入れなどを赤で統一していらっしゃる素敵なお家でした
イスが生まれ変わり、中身もしっかりと造り替えましたので、またご家族がくつろげるようになればと考えております。
この度は西尾市のK様、イスの着せかえ屋さんSOHOをご用命頂きましてありがとう御座います
。
暑い日で、納品後に頂いた冷たい珈琲は非常に美味しかったです!御馳走様でした。
このイスは直るのか?いったいどのような修理が必要なのだろう?みなさま色々と疑問に思う事があるかと思います。
是非、勇気を出して、一度SOHOにお問合せ下さい^^
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