イスの内部修理

着せかえ事例

皆さん、こんにちは。
ウレタン・下張工程担当の小田です。

 

今回はイスの内部修理の話です。

 

以前からよく「座り心地が悪くなったので直して欲しい」とのご依頼があります。
長年使用していくうちにクッションが潰れてしまい、見た目にもシワが寄ってしまったりしています。
そんな時はクッションの中身(ウレタン)を交換することが多いのですが、それでも直らないこともあります。

 

座り心地が悪くなる主な要因としてウレタンがヘタってしまっていたり、ゴムが伸びたり、布が破れたりと様々です。

 

今回、紹介するのは内部構造を修理して座り心地が改善した事例です。

 

まず今回のイスを座ると確かに沈み込みが大きく、柔らかさというより底付き感がありました。

しかし縫製品を剥がして確認しても、ウレタンの劣化はほとんどみられませんでした。

 

そこでさらにウレタンを剥がしてみると、内部の伸縮性のある布地が弛んで伸びているという状況でした。

そこで対処として弛んだ布の貼り直し、伸縮性もアップするようにウェービングベルトと呼ばれるイタリア製の伸縮バンドを前後左右に3本ずつ追加しました。

結果はご覧の通りで、左側が修理前、右側が修理後の写真になります。


同じ重さのオモリを乗せても右側のほうが沈まずに、しっかりと重さを受け止めているのが分かります。

先述した通り、原因は様々なので内部修理だけで座り心地が改善しない場合もありますが、リーズナブルに直したいとお考えの方は、一度、弊社営業までお問い合わせください。

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